インドの金市場、再び下落 米ドル高とFRBの慎重姿勢が影響
2025年11月10日(月)——インドの金価格は再び下落した。米ドルの強さと米連邦準備制度(FRB)の慎重な金融姿勢が主な要因とされる。
金と銀の価格は主要都市で下落した。専門家は「安全資産」への需要減少を指摘している。世界経済の不透明感と混在する経済指標が投資家心理を冷やした。
主要都市の金価格(11月10日)
- デリー:22カラット ₹1,11,990、24カラット ₹1,22,160
- ムンバイ:22カラット ₹1,11,840、24カラット ₹1,22,010
- チェンナイ:22カラット ₹1,11,840、24カラット ₹1,22,010
- コルカタ:22カラット ₹1,11,840、24カラット ₹1,22,010
- アーメダバード:22カラット ₹1,11,890、24カラット ₹1,22,060
過去1週間で24カラット金は₹980下落、22カラット金は₹1,160下落した。11月初めから下落傾向が続いている。
金価格下落の背景
専門家によると、米ドル指数の上昇とFRBの「様子見」姿勢が金の需要を抑えた。
通常、金は低金利や不安定な経済環境で強さを見せるが、今回は逆の動きとなった。
「世界的なインフレデータが混在し、ドルが強い状況では、貴金属投資は一時的に減少する」とムンバイのコモディティ専門家は語った。
国際市場の動向
国際市場では、金のスポット価格が1オンスあたり $3,996.93 に下落した。
一方で、長期的には依然として強気の見方が多い。
ゴールドマン・サックスは「2026年12月までに金価格が$4,900に達する」と予測。
ANZ銀行も「2026年半ばに$4,600を突破する」と見込む。
DSPメリルリンチも「長期的な金の上昇トレンドは終わっていない」と強調した。
銀も下落
金に続き、銀も下落した。
11月10日時点で国内価格は1キログラムあたり ₹1,52,400。
国際市場では1オンスあたり $48.48 で取引された。
専門家は「製造業の減速と投資需要の低下が影響した」と説明。
ただし、太陽光パネルや電気自動車など産業用途の拡大が、長期的な支えになると見られている。
価格に影響する主な要因
- 世界市場と通貨の動向(特に米ドル)
- 各国中央銀行の金利政策とインフレ率
- 祭りや結婚シーズンによる国内需要
- 地政学的リスクと投資家心理
ディワリ後の需要は一時的に鈍化しているが、11月中旬からの結婚シーズンで取引が活発化する見通しだ。
投資家への見通し
専門家は「短期的な下落に動揺すべきではない」と助言。
「金は依然としてインフレや市場変動に対する信頼できる防衛手段。長期的投資には好機」と語る。
世界の中央銀行がインフレ抑制と成長のバランスを取る中、金の“安全資産”としての魅力は再び強まる可能性がある。
銀についても、クリーンエネルギー需要の拡大で2026年に上昇が期待されている。
